音がしない雷・稲光の理由はなに?危険性と落雷との違いは?

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夏場には気象が不安定になりがちで、雨や雷を含む荒れた天気が頻繁に発生します。

雷がよく発生し、急に空が明るくなることも少なくありません。

一般に雷と言えば大音量が特徴ですが、中には音のない雷も存在することをご存知でしょうか。

これは主に光を放つものの、音は発生しないという特性があります。

音なしで雷や稲光だけなるの理由は、一体何でしょう。

この記事では、音なしの雷や稲光、それに伴う危険性について調べてみました。

また通常の落雷との違いについて詳しく解説いたします。

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目次

音がしない雷・稲光の理由はなに?

雲放電 雷(引用:あおぞら☆めいとより)

 

音のしない雷、または稲光と呼ばれる現象は興味深い自然の現象の一つです。

これは主に「雲放電」と言います。

 

雲放電とは?

雲放電(Cloud-to-cloud discharge)は、雲の中、または雲から雲への放電を指します。

このタイプの放電は地表には直接影響を与えないため、一般的な落雷とは異なります。

雲放電は、雷雲内部または異なる雷雲間での電荷の移動により生じます。

 

 

雲放電の特徴

雲放電の発生を表す図(引用:JLPA-日本雷保護システム工業会-公式ホームページ)

 

①放電の方向

雲放電は主に水平方向に発生します。

これは、雷雲(積乱雲)内部や異なる雷雲間で、プラス電荷とマイナス電荷が引き寄せ合うことによるものです。


②視覚的特徴

雲放電はしばしば稲光(Sheet lightning)として知られており、雲が広範囲に光を反射するため、広い範囲が一斉に明るくなるように見えます。


③音

地上に落雷することが少ないため、雲放電の際には音が非常に小さいか、全く聞こえないことが一般的です。

特に雲放電が高高度で発生する場合、音はほとんど地表に届きません。

 

稲光が音を発しない理由


①距離の問題

雷が非常に遠くで発生している場合、雷の光は見えますが、音が届く前に減衰してしまうため、音は聞こえません。

光は音よりも速く伝わるため、遠方の雷の光は見えるが音が聞こえない現象が起こります。


②雲内放電

雷が雲の中で発生し、地上に直接落雷しない場合もあります。

この種の雷は雲の中で電荷が放電されるため、「雲内放電」と呼ばれます。

地上に達しないため、音が聞こえにくいです。


③大気の吸収と散乱

大気が音波を吸収したり散乱させたりすることも、雷の音が聞こえなくなる一因となります。

特に湿度が高い場合や気温の層が複雑な場合に音の伝播が阻害されることがあります。

 

稲光は、主に遠距離の雷や雲内での放電、大気条件によって音が聞こえない現象であり、雷の光と音の非対称性が生じる理由です。

このような現象は雷の多様性と複雑さを物語っています。

 

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音のしない雷・稲光の危険性は?

雷の危険性を表した図

 

音のしない雷や稲光(雲放電)は、直接的な雷撃の危険は低いものの、それでもいくつかのリスクが伴います。

以下に、その危険性と注意点について詳しく説明します。

 

音のしない雷・稲光の危険性

①周辺への落雷の可能性

雲放電が観測される場合、その地域には積乱雲が存在しており、地上に落雷する可能性が高まっていることを示しています。

そのため、稲光を目撃した場合は、間もなく地上に雷が落ちるかもしれないことを意識する必要があります。

 


 

②突然の天候の変化

稲光が見られる時は、天候が急速に変化している可能性があります。

暴風、豪雨、ヒョウなど、他の危険な気象現象が伴うことも少なくありません。

 


 

③予測困難性

音がないため、稲光は予告なく現れることが多いです。

特に屋外にいる場合、安全対策を講じる時間が極めて短くなる可能性があります。

 

 

安全対策

 

  • 屋内への避難: 稲光を見たら、速やかに屋内に避難することが推奨されます。屋内にいる場合は、窓から離れ、電化製品の使用を控えることが望ましいです。
  • 雷活動の監視: 雷の予報を常にチェックし、アウトドア活動の際は気象状態をよく監視することが重要です。
  • 適切な知識の習得: 雷に関する適切な知識を持つことで、不測の事態に迅速かつ適切に対応することができます。

 

稲光自体による直接的な被害は少ないかもしれません。

しかしそれを伴う気象状態の急変や周辺への落雷の可能性を考えると、常に警戒する必要があります。

安全第一で行動することが、雷季におけるリスクを最小限に抑える鍵となります。

 

 

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音なし雷・稲光と落雷との違いは?

雷

 

音のしない雷(稲光)と落雷は、ともに雷現象の一部ですが、その発生メカニズムや影響には大きな違いがあります。

以下に主な違いを説明します。

 

音のしない雷・稲光

①発生場所

稲光は主に雲の中、または雲から雲への放電で発生します。

これは「雲放電」とも呼ばれ、雷の光は地上から見ることができるものの、音はほとんど聞こえません。

 


②音の有無

音が聞こえないのは、放電が遠いか、雲の中で完結しているためです。

音波は光より遅く、また大気によって吸収されやすいため、距離がある場合には光だけが観測されます。


③危険性

直接的な打撃の危険性は低いですが、稲光が発生している場合、周辺での落雷がある可能性があり、警戒が必要です。

落雷

①発生場所: 落雷は雲から地上への直接的な放電を指します。

このとき、雲の負の電荷が地面の正の電荷と強く引き合い、放電が起こります。


②音の有無: 落雷は通常、大きな轟音(雷鳴)を伴います。

これは、放電によって空気が急速に熱され、膨張することで発生する音です。

 


③危険性: 落雷は非常に危険で、直撃すれば重大な物理的損害や致命的な結果を引き起こす可能性があります。

建物の損傷、火災の発生、人体への直接的な打撃など、その影響は広範囲に及びます。


稲光と落雷はどちらも雷の一部ですが、稲光は主に視覚的な現象であり、その音はほとんどまたは全く聞こえません。

 

一方、落雷は強力な音と共に地上に直接的な影響を与える現象です。

どちらも雷活動の一部として理解し、適切な予防措置を講じることが重要です

 

防護措置

①避雷針の設置

高い建物に避雷針を設置し、雷を安全に地面に導くことで建物を保護します。

 


 

②屋内での安全対策

雷雨時には屋外から屋内に避難し、電話の使用や水道水の使用を避けるなどの対策をとることが推奨されます。


 

①落雷警報システムの利用

気象条件に基づく落雷警報を提供するシステムを活用し、屋外活動を行う際には注意深く天候を監視します。


 

落雷はその瞬間的な美しさとともに、大きな破壊力を持つ自然現象です。

適切な知識と対策によって、これによるリスクを最小限に抑えることが可能です。

 

▼キャンプ・アウトドアに使える避雷針▼

 

まとめ

音がしない雷・稲光の理由はなに?危険性と落雷との違いは?についてまとめました。

雲放電は地表に達しない電流が発生する現象で、通常の雷に比べるとその強度が弱いため、音が小さくて聞こえないことが多いです。

雷の光が見えた後に雷鳴が聞こえる場合、それは約15~20km先で落雷が発生している可能性がある一方、光だけの雷は40~50kmの距離があることが多いです。

音がしない雷でも油断は禁物です。

状況によっては、突然その場で雷が発生する可能性もあります。

空が突然明るくなったり、遠くでゴロゴロと音がしたりする場合もあります。

そのため、雷が発生しているときは、高い場所を避け、迅速に建物内や車内へ避難することが大切です。

雷の危険性を理解し、発生時には落雷か雲放電かを判断できるようにすることで、自身を守る準備ができます。

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この記事を書いた人

関西在住のJUNと申します。
KPOP・韓ドラが大好きな3児のママです★
このブログでは、トレンドメインで日頃気になることについてご紹介していきます!

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