日本サッカー協会(JFA)は24日に、パリオリンピックを目指すU-23日本代表のDF半田陸(G大阪)が怪我により代表チームから離脱することを公表したことで、新しいバックアップメンバーとしてDF内野貴史(デュッセルドルフ)が追加招集されました。
内野貴史選手は、高校時代にジェフ千葉のユースチームで活躍していましたが、トップチームへの昇格は果たせず、自らドイツへ渡りました。
彼は国内の大学や企業チームではなく、ドイツのアマチュアクラブを選び、かつては公園でのトレーニングを行っていた男が、現在はドイツのセカンドディビジョンでプレーし、U-22日本代表に名を連ねるまでに成長しました。
今回、この記事では
・内野貴史選手のプレースタイルについて
・内野貴史選手は一体どんな人なのか?
・内野貴史選手の特徴や実力
などについて詳しく見ていきたいと思います。
内野貴史選手のプロフィール
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内野貴史選手のプロフィールを表にまとめました。
項目 | 情報 |
---|---|
名前 | 内野貴史(うちのたかし) |
生年月日 | 2001年3月7日 |
出身地 | 千葉県松戸市 |
所属クラブ | デュッセルドルフ(ドイツ2部) |
ポジション | DF |
背番号 | 41番 |
身長 | 177cm |
体重 | 64kg |
彼の技術と戦術的な知識は、若いながらもチームの防衛ラインで重要な役割を果たしています。
内野貴史手選手のプレースタイルは?
サイドの技術の高さ
内野選手は主に右サイドバック(SB)のポジションを務めますが、その技術はサイドのどの位置でも一流です。
彼は以下のポジションで活躍可能です。
- 右サイドバック(SB)
- 左サイドバック(SB)
- 右サイドハーフ(SH)
- 左サイドハーフ(SH)
彼の「1対1での対人戦の強さ」も特に注目されています。
ドイツの競争の激しい環境で培われたこの能力は、彼を心身ともにタフな選手に成長させています。
戦う姿勢
ドイツでの経験を積んだ結果、内野選手はチームを奮い立たせ、積極的に前向きな気持ちを表現するプレースタイルが身につきました。
U-21日本代表として、U-23クロアチア代表と対戦した試合で後半に出場し、チームメイトに積極的に声をかけ、戦闘的な姿勢を示すことで試合の流れを変えようとしたことが伺えます。
内野貴史選手のプレースタイルと動画を紹介!
内野選手のプレースタイルを動画でご紹介します。
①ドイツ5部から代表に
内野選手は、積極的に自分の意志を示し、自らと周囲を励ますタイプのプレーを得意としています。
ドイツでの経験を通じて、精神的にも肉体的にも強く成長した内野選手は、ドイツ5部から日本代表、そしてパリオリンピック2024のバックメンバーに選出されました。
②想像力と洞察力の高さ
内野貴史選手は、想像力と洞察能力が非常に高い選手です。
ポジションは右サイドのディフェンダー、センターミッドフィールダーでサイドライン沿いの広範囲にわたる活動し、正確なクロスボールを蹴ります。
「相手が嫌がることは自分も嫌だ」という洞察を活かしてクロスを入れたり相手の注意を自分に引きつけた後、右前方へ抜け出した選手を効果的に使います。
この場面で彼の冷静かつ鋭い観察力が光りました。
つまり、彼のディフェンスにおける広範な運動量や攻撃の阻止能力だけでなく、敏感な感覚を活かして味方の攻撃をサポートする能力も高く評価されています。
内野貴史選手はどんな選手?
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内野貴史選手は一言でいうと「努力家の苦労人」と言えるでしょう。
千葉U-18の出身で、高校を卒業後にドイツへ単身移住しました。
デューレンやアレマニア・アーヘンなどドイツの下位リーグのクラブでプレイし、2021-2022シーズンからはデュッセルドルフのセカンドチームに所属。
その後、2022年10月にはデュッセルドルフのトップチームとプロ契約を締結し、一歩ずつキャリアを築き上げてきた彼は自らの努力で今のポジションを確立しました。
パリ五輪代表チームでも、世代別代表の経験がなかったにも関わらず、ゼロからスタートで2022年3月に行われたドバイカップでは、最初は序列で最も低かったが、積極的にアピールし続けました。
そのリーダーシップと明るい性格で代表チームに定着しました。
内野貴史選手は左右のサイドバックとサイドハーフの位置で、状況に応じた多様な役割を果たすことができるポリバレントな能力が認められ、チーム内で非常に重宝されています。
内野貴史選手の特徴・実力は?
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内野貴史選手の特徴や実力についてもう少し詳しく見ていきますね。
特徴
内野貴史選手は、技術的に優れ、戦術的な洞察力を持つサッカー選手です。
多様性と適応性
主にディフェンダー(右サイドバックやセンターミッドフィールダー)としてプレーしますが、サイドであればどこでも効果的にプレーできる汎用性を持っています。
攻撃参加
サイドからの豊富な運動量を活かし、精度の高いクロスで攻撃に貢献します。
特に1対1の状況での強さも兼ね備えており、攻撃的なプレーでチームに勢いをもたらすことができます。
ディフェンススキル
しっかりとした守備力も持ち合わせており、デュエル(1対1の対戦)での勝率が高いことから、相手の攻撃を効果的に止めることができます。
リーダーシップと性格
明るく前向きな性格で、チームメイトを鼓舞しリードする能力があります。チームの雰囲気を良くすることでも知られています。
国際経験
ドイツでの経験を活かし、国際的な舞台でのプレッシャーにも強い精神力を持ち、日本代表としても活躍が期待されています。
内野選手は、これらの特徴を生かして、どのような状況でもチームに貢献できる選手として評価されています。
実力・キャリア
内野貴史選手のシーズンごとの試合出場とゴール数を表にまとめました:
シーズン | クラブ | リーグ | 試合出場数 | ゴール数 |
---|---|---|---|---|
2019-20 | アレマニア・アーヘン | U-19ブンデスリーガ西地区 | 20試合 | 1ゴール |
2020-21 | アレマニア・アーヘン | ドイツ4部 | 35試合 | 0ゴール |
2021-22 | フォルトゥナ・デュッセルドルフU-23 | ドイツ4部 | 27試合 | 0ゴール |
2021-22 | フォルトゥナ・デュッセルドルフ | ドイツ2部 | 1試合 | 0ゴール |
新松戸SCから始まり、柏レイソルU-12を経てジェフユナイテッド市原・千葉のU-15およびU-18に在籍しました。
その後、千葉県立生浜高等学校を卒業してドイツへと渡り、FCデューレンのユースチームに所属しました。
続いて、アレマニア・アーヘンのユースへ移籍し、2020-21シーズンには同クラブのトップチームへ昇格し、レギオナルリーガでキープレイヤーとしての地位を確立しました。
2021-22シーズンにはフォルトゥナ・デュッセルドルフのセカンドチームに加入し、そこでも中心選手として活躍。
2022年3月12日には、複数のトップチーム選手が新型コロナウイルスに感染した中、ツヴァイテリーガの試合でフル出場し、トップチームデビューを果たしました。
2022年10月25日にはデュッセルドルフのトップチームと正式なプロ契約を結び、そのキャリアをさらに固めます。
2024年5月、ブンデスリーガ昇格をかけたVfLボーフムとのプレーオフにおいて、第1戦と第2戦に途中出場しましたが、第2戦のPK戦で7番目のキッカーとして臨んだものの、PKを失敗しチームの昇格を逃す残念な結果でした。
しかし内野選手はまだまだ成長し続ける選手です。
これからの活動から目が離せません。
まとめ
内野貴史選手のプレースタイルは?どんな人で特徴・実力についてご紹介しました。
- DF内野貴史(デュッセルドルフ)がバックアップメンバーとして招集された。
- 内野選手は高校時代にジェフ千葉のユースチームで活躍後、ドイツでアマチュアクラブからキャリアをスタート。
- 現在はドイツのセカンドディビジョンでプレイし、U-22日本代表としても活動。
- 内野選手は右サイドバック(SB)、左サイドバック(SB)、右サイドハーフ(SH)、左サイドハーフ(SH)としてプレイ可能。
- 1対1の対人戦での強さが特徴。このスキルはドイツでの厳しい競争を通じて磨かれた。
- 精神的にも肉体的にもタフな選手であると評価されている。
- ポジティブな姿勢でチームを鼓舞するプレースタイルを持ち、U-21日本代表としてU-23クロアチア代表との試合で後半から出場し、チームメイトを奮い立たせた。
- 戦術的な洞察力と多様な技術がどのチームにも貴重な資産である。
内野貴史選手はコツコツ実力をつけて、今のポジションを勝ち取った努力家です。
内野選手プレーには、粘り強さと洞察力でチームに欠かせない存在です。
これからも内野貴史選手の活躍が楽しみですね。