新幹線は長距離移動に最適な交通手段で、スムーズな乗り換えと手荷物検査の不要さが魅力です。
これにより、気楽に利用できるのが特徴です。
しかし、日常的に新幹線を利用しない方々にとっては、ビジネスや観光目的での往復チケットの購入方法が分かりにくいかもしれません。
そこで、この記事では新幹線の往復チケットの購入方法と、利用可能な割引オプションについて解説します。
新幹線往復チケットの購入方法:当日購入の可否、手順と購入場所
新幹線の往復チケットの購入には、初心者には「みどりの窓口」が、慣れた利用者にはオンライン購入が適しています。
往復チケットは当日でも購入可能ですが、予期せぬ問題により時間がかかることもありますので、事前に購入することをお勧めします。
駅の「みどりの窓口」でのチケット購入方法
新幹線のチケットを手に入れるのが初めての方や、自動販売機やオンライン予約に不安がある方には、駅の「みどりの窓口」が最適です。
この窓口では、疑問点を直接確認できるため、安心して利用できます。
チケットを購入する際に必要な情報は次のとおりです。
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●出発日と時間
●利用する路線と区間
●同行者の人数
●座席のタイプ(予約席や自由席等)
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支払い方法は、現金だけでなくクレジットカードや券も受け付けています。
自分に合ったチケットを見つけましょう。
オンラインでのチケット予約方法
頻繁に新幹線を使う方や、窓口での購入を避けたい方は、オンラインでの予約が便利です。
オンライン購入には以下のような利点があります。
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●特定の割引が適用可能
●クレジットカードのポイントが貯まる
●スマートフォンやパソコンを使ってどこからでも予約できる
●当日は現金や紙のチケット不要
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新幹線往復チケット購入時の注意点
新幹線を往復で利用する際、割引チケットを適用するには往復分を一度に購入することが必須です。
片道切符を誤って購入した場合、未使用であれば一度のみ変更可能であり、この際の手数料は発生しません。
しかし、別々に2枚の片道チケットを購入してしまうと、2枚目の返金には220円の手数料が必要となります。
途中下車や有効期限に関しても注意が必要です。
新幹線での途中下車と乗車のルール
新幹線で途中下車するとは、予定されていた降車駅以外での改札を出る行為を指します。
これは在来線の改札にも同様に適用されます。
新幹線で途中下車や乗車をするためには、以下の条件を満たす必要があります。
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●チケットが有効期限内であること
●乗車券が片道101km以上の距離であること
●途中での戻り行為がないこと
●チケットに「下車前途無効」と記載されていないこと
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特急券やグリーン券では途中下車が認められていないため、途中での降車は切符の回収につながります。
途中下車を計画している場合は、降車予定の各駅に応じて特急券を分けて購入することが重要です。
新幹線チケットの予約と有効期限に関する注意点
新幹線チケットは、乗車予定日の1ヶ月前から予約可能です。
特に、往復利用の場合には往復チケットを同時に購入する必要があります。
往路と復路の日付が異なる場合、復路の日付から1ヶ月前に予約することが大切です。
乗車券と特急券を別々に購入する場合、それぞれの有効期限が異なるため、特に注意が必要です。
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- 乗車券:距離に応じて有効期限が変わる
- 特急券:指定された乗車日の当日のみ有効
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新幹線往復チケットの割引利用のポイント
新幹線の往復チケットは、一定の距離を超えると10%の割引が適用されます。
さらに、指定席ではなく自由席を選択することで、コストを抑えることが可能です。
新幹線は便利ですが、運賃が高めに感じることもあるかもしれません。
そんな時、往復割引が適用される距離基準や計算方法を理解することで、賢く利用することができます。
往復割引が適用される距離基準
JRの通常列車や新幹線のチケットでは、片道601キロメートル以上の距離に対して割引が提供されています。
「Yahoo!路線情報」などの交通検索サービスを利用することで、乗車時間や運賃に加えて距離も確認できるため、事前に調査しておくと便利です。
新幹線の往復割引の詳細
新幹線の運賃は「乗車券(運賃)+特急券(自由席・指定席代金)」で構成されていますが、往復割引を利用すると運賃部分が10%安くなります。
ただし、特急券は割引の対象外です。
経費削減を図りたい場合は、自由席の往復割引チケットが一般的にお得になります。
往復割引の計算式
往復割引の計算方法は「片道運賃×0.9×2=往復割引運賃」となります。
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例えば、東京から西明石(営業キロ612.3km)までの料金計算では、
- 片道運賃(乗車券):9,790円
- 片道特急券:6,240円(通常期・指定席)
を用いると、9,790円×0.9×2=17,622円となります。1円未満は切り捨てで、往復割引運賃は17,620円に設定されます。
これに往復の特急券代(6,240円×2)を加えると、
17,620+6,240×2=30,100円
が割引後の新幹線総額になります。
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特急券の価格は時期や区間によって変動するため、公式ウェブサイトなどで確認することをお勧めします。
新幹線チケットをお得に購入するテクニック:往復割引とその他の節約方法
新幹線チケットは通常高額ですが、賢い利用方法を知っていればコストを節約することが可能です。
このセクションでは、チケットを割安で手に入れるための様々な方法について詳しく解説します
EXサービスを利用した賢い予約方法
EXサービスは、年間1,100円の会費で利用可能なサービスで、特定のクレジットカードユーザーはより低価格で新幹線チケットを購入できます。
このサービスの最大のメリットは、列車の種類や時期に関係なく、チケットを割引価格で入手できることです。
往復チケットを一度に購入すると、特にお得になり、頻繁に新幹線を利用する方には年会費のコストも元が取れます。
ただし、利用時には専用のICカードが必要な点を覚えておく必要があります。
※EXサービスは東海道、山陽、九州新幹線で利用できます(2022年6月25日から九州新幹線も含む)。
スマートEXで手軽にチケット予約
年会費なしで新幹線チケットを予約したい方にはスマートEXが最適です。
年会費は不要で、予約変更も何度でも無料です。
SuicaやPASMOなど10種類の交通系ICカードに対応しており、カードをタッチするだけで簡単に改札を通過できます。
往復チケットの購入が割安で、降車駅を間違えた場合も改札前であれば簡単に変更可能です。
自由席は前日23:30まで、指定席は改札入場前まで変更できます。
※スマートEXは東海道、山陽、九州新幹線に対応(2022年6月25日から九州新幹線も利用可能)。
学生向けの割引サービス活用法
学生は、JRの運賃が20%割引になる学割を活用できます。
対象となるのは中学生から大学生(専門学校を含む)までで、小学生には小児運賃が適用されます。
次の条件を満たす必要があります。
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- 片道101km以上のJR線を利用する場合
- 学校から発行された「学生・生徒旅客運賃割引証(学割証)」が必要
- 割引は新幹線の乗車券のみに適用される
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学割チケットは駅の「みどりの窓口」でのみ購入可能で、オンラインでは入手できません。
乗車日当日でも駅窓口で購入できるので、学割証を忘れずに持参しましょう
新幹線利用の究極節約術!往復割引を超える省エネ方法とは?
往復割引や学割に加え、新幹線をより経済的に活用するための方法は他にも存在します。
新幹線の利用時期や距離によって節約術は変わるため、様々なオプションを把握しておくと有効です。
新幹線チケットと宿泊施設のお得な組み合わせ
新幹線チケットを割安にする方法の一つは、旅行代理店が提供する「新幹線チケットと宿泊施設のセットプラン」の利用です。
多くの人はパッケージツアーが割高だと思い込んでいますが、実際はそうではない場合が多いです。
新幹線チケットと宿泊施設をセットにすることで、通常よりも割安な新幹線チケットを入手できることがあります。
これは鉄道会社にとってもメリットがある取引です。
行き先や宿泊施設によっては、このセットプランを利用することで1万円から2万円程の節約が見込めることもあり、非常に経済的です。
宿泊を予定している場合は、旅行代理店のセットプランを利用するのが良いでしょう。
新幹線の回数券を活用してコストダウン
新幹線を頻繁に利用する際は、JR各社が提供する「新幹線回数券」の活用が効果的です。
これは一般の運賃よりも割安で利用でき、一部の金券ショップでも取り扱っています。
新幹線回数券の利用には以下の規約があります:
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- 有効期限は通常3ヶ月間(最短1ヶ月)
- ゴールデンウィーク、お盆、年末年始など特定の時期は利用制限がある
- 払い戻しは未使用のチケットに限り、有効期限内でのみ可能
- 途中下車は許可されず、降車した時点で残りの区間は無効
- 学割や往復割引との併用は不可
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利用前にJRの公式サイトで詳細なルールを確認することを推奨します。
※2023年3月までに東海道・山陽新幹線の一部区間で回数券は廃止されています。購入前に最新情報を確認してください。
「ぷらっとこだま」でお得にこだま号を体験
こだま号の利用を考えているなら、「ぷらっとこだま」がおすすめです。
このプランはJR東海ツアーズが提供する特別プランで、東海道新幹線のこだま号の指定席チケットとドリンク引換券がセットになっています。
普通車とグリーン車の両方で利用可能で、通常価格に比べて普通車は約25%、グリーン車は約38%の割引が適用されます。
ただし、このプランはJR東海の専用改札でのみ利用でき、特定の列車と座席に限定されます。
利用可能区間は東京、品川、新横浜、静岡、浜松、名古屋、京都、新大阪間の主要駅です。
「EX早特」で割引価格の予約を
予定が早めに決まっている場合、「EX早特」の利用がお得です。
「EX予約」や「スマートEX」で利用可能な「EX早特」割引は、3日前までの予約で10%から20%割引が適用されます。
変更やキャンセルも容易に行えるのが特徴です。
ただし、この割引はインターネット限定で、東京、新横浜、名古屋、新大阪など主要区間では設定されていないため注意が必要です。
新幹線往復チケットの購入ガイド:要点まとめ
本記事では、「新幹線往復チケットの購入方法と注意点」および「割引を活用した賢い購入方法」について解説しました。
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●新幹線の往復チケットは、初心者には「みどりの窓口」、慣れたらオンライン予約が推奨されます。
●往復割引を利用するには、往復チケットを一度に購入することが必須です。
片道券を2枚購入した場合、返金時に手数料がかかる可能性があります。
●往復チケットは片道601km以上の場合、10%の割引が適用されます。
●条件に応じて、途中下車や途中乗車が可能な場合もあります。
●往復割引以外の節約方法には、学割の利用、新幹線とホテルのセットプラン、回数券、ぷらっとこだまプラン、早割などが含まれます。
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この情報を活用して、各自に最適な新幹線利用方法を見つけてください。